PL98 段階的な動線領域
前文
PL95 複合建物からは建物をいくつ建てればよいかについて、またPL96 階数からは建物を何階建てにすべきかについて、ほぼ考え方がまとまっているとする。
次に、建物への接近方法が分かりやすく快適になるような割り付けをすることになる。
このパタンは、総合的な施設配置の思想を定義する。
問題
現代の多くの複合建物では、失見当が深刻な問題になっている。
人びとは自分がどこにいるのか分からず、そのためかなりの精神的ストレスを体験している。
解決策
大きな建物や小さな建物の集合体では、段階的に連続する領域を通過して、一定の地点に到達できるように計算すること。
各領域には目印となる門口を設け、門口を通過するにつれ、より小さな領域に入るようにすること。
だれもが簡単に名付けられる領域を抽出すること。
そうすれば、通りぬける領域を指示するだけで行先を教えることができる。
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全体の動線領域システムへの最初の入口は、大きな門口のように扱うことーPL53_大きな門口
門口に通じる大きな領域は、歩行者街路や共有地にすることーPL67_共有地、PL100_歩行者街路
次に個々の建物、中庭、屋内街路などで、小さな領域を形成することーPL99_おも屋、PL101_通りぬけ街路、PL114_段階的な屋外空間、PL115_生き生きとした中庭
このような小さな領域にも、はっきり目印となるような入口をつけることーPL102_見分けやすい入り口の集まり、PL110_正面玄関
通路の割り付けはPL120_歩行路と目標に従うこと